越後妻有トリエンナーレ『大地の芸術祭』2日目

朝9時半にホテルをチェックアウト。
本日は、松代でUA浄瑠璃や能とコラボするライブがあるため(チケット取れてないけど)
松代を終点に、中里→津南→松之江→松代と巡った。
いろいろ見たなかでめっちゃ気に入ったのが『ポチョムキン』という公園。

畑の真ん中に突如現れる塀をくぐり抜けると、そこは禅庭。自然と融和した不思議な空間なのです。


目の前は川。川が流れる音がする。
タイヤのブランコに乗ってご満悦の相方。こんな場所が身近にあったら…!!

↓津南マウントパークの、イ・ジェヒョの作品。丸太でできてるところが好き。

↓お昼は、松之江キョロロ村で夏野菜カレー。地元の野菜が立派。

そしてキョロロ村では、ジェニー・ホルツァーの作品を探してネイチャー・ウォーク。
6年前のトリエンナーレで置かれたメッセージ・ストーンたちは、苔むしたり、
いい感じに自然と一体化していた。
130個くらいあると聞いていたけれど、みつけられたのは90個あまり。
しばらく歩いて最初置いてあるのは「I walk in 」。


↓探し歩く相方。蚊にとっては入れ食いです。

ゴールにたどり着くまで、道に迷いながら1時間半ほど。
この間、誰にも会わず、ジェニーと一緒に森を歩いている気分。
山中には道に迷わないように、ところどころピンクのリボンが結んであった。
まるでヘンゼルとグレーテル。今年この道を最後まで歩いた人は何人いたのかな。


そうして、松代の農舞台に到着したのが16時すぎ。
当日券もあっという間に売り切れていたので、ライブは外で聴くことにした。
開演時間まで農舞台周辺を散策して作品を見ながら、夕暮れを待つ。
農舞台のバックは壁がなく、棚田が背景になっている。逆に棚田のほうからは舞台がよく見える。
というわけで、棚田サイドから、浄瑠璃人形やUAを鑑賞。間近で見る浄瑠璃人形の動きは感動的。
スチールパンと三味線、UAの歌声につれてあたりはすっかり暗くなり…。
夜空を見上げながら聴くUAの声は、ちょっと涙が出そうになった。
50分ほどでUAが出演する第一部は終了。
二部はステージがちゃんと見えなければ仕方ないので、
日帰り温泉に寄って汗を流してから、帰路につくことにした。
日付が変わる前には東京に戻れないんじゃないか?と心配していたけれど、関越はやっぱりガラガラで。
途中のサービスエリアで「越後もち豚ショウガ焼き定食」(←越後もち豚という響きに弱いフジロッカー)を
食べたりしても、0時前には家に帰りつけた。
ホント、角栄はニーズのないところにでっかい道路を造ったんだなあ。
自然のなかを歩いて歩いて、車も2日間で670キロ走行して、くたびれたはずなのに元気になったのは、
自然とアートからパワーをもらえたから。
こんどは、トリエンナーレをやっていないときに妻有に行って、タレルの『光の家』に泊まりたいです。

越後妻有トリエンナーレ『大地の芸術祭』

何かと関わっている人が身近にいたり。行ってみた人から「良かったよ」という噂を聞いたりして、突然思い立ち、楽天トラベルで宿を予約。相方とふたり、越後妻有に行ってきました。1泊2日じゃ、ほんの一部しか見られないのは覚悟のうえ。アート通の後輩から情報を仕入れ、それなりに準備万端っす。
8時半に区役所で不在者投票を済ませてから(←選挙に行くのと法律を守るのが趣味)高速に乗り、ぶぶっと関越へ。途中事故渋滞に遭いつつも、午後1時過ぎには十日町着。
キナーレ(交流会館)でパスポートをゲットして、オトナのオリエンテーリング開始。
760キロ平方メートルのエリアに370の作品が点在してるわけで。一つの作品を見るために20分車で走ったり。それなりにちゃんと表示もしてくれているのだけれど、やっぱり道に迷うね。
いちばん最初に見たのは『雪ノウチ』↓。中越地震でつぶれてしまった家の跡に広がる紙でできた雪の華

↓廃校の体育館を使った作品『enishi』。待ち針でできてるのがすごい。地元のおばあちゃんたちと一緒に作ったとか。出入り口でおばあちゃんが「今朝採ってきた」というピーマン、みょうがを袋一杯で100円で売ってたので、思わず購入。

さらに車で移動。アントニオ・ゴ―ムリ―『もうひとつの特異点』。廃屋に張り巡らされたワイヤーの中に浮かび上がる人体。寝っころがって見るとわかるんです。ってことでみんな寝っころがってます。私も寝っころがってみたよ。


嵐の中を体験できる『ストームルーム』も廃屋を使ったプロジェクト。もともと歯医者さんだったようで。歯型とか置いてあるのが、戦慄の閉鎖病棟っぽいです。

この4つを見てまわるだけで3時間。間の田んぼが、目にしみるくらいの緑できれい。
さらに20分車を走らせ、松之江エリアに移動。
カラダの各部に、そこに効く薬草を植えて作ったハ―ブマンのカフェへ。すでに16時半をまわっていたため、ほとんどのハ―ブティーが売り切れていたのが残念。
大の字に見えるけど、実は下段のテーブルと同じ人体型。


その後、ハ―ブマンの隣の廃校を使ったクリスチャン・ボルタンスキ―とジャン・カルマンのプロジェクト『最後の教室』へ。体育館が暗すぎて思わず藁の上にこける。痛かった(^^;。
薄暗くなってきたなか、塩田千春の『家の記憶』へ。廃屋に毛糸を張り巡らせ、そこに生活用具などを編み込んで閉じ込めている。使った毛糸の長さが44キロメートルぶんとか。作家のエネルギーって、ちょっとこわい。

上エビ池美術館は、名画を地元の方々が演じることで、地元を紹介するという…草上の昼食?おじさん、いい味出してる。さすがに脱がなかったところがえらい。

日が暮れてきたところで、三省ハウスへ。ここも廃校を使った宿泊施設。廃校だらけだね。
そこで逢坂卓郎がこどもたちと作った光のアートのライトアップを鑑賞。
その後、松之江のおそば屋さんで天ぷらそばを食べ、津南の温泉リゾート宿へ。
いったん日が暮れてしまうと、あたりは怖いくらい真っ暗。トワイライトゾーンのテーマ曲が幻聴で聞こえてきそうななか、ぐるぐる山をのぼっていくので、このままどこにも到着しなかったらどうしよう…と一瞬不安に駆られる。突如巨大リゾートホテルが現れたときには、ほっとしつつも、なんか不思議な空間に迷い込んだ気がしたよ。温泉に入って、部屋でお酒飲んで、就寝。
明日につづく。

屋外プール!

天気はいいし、ってか暑いし
久しぶりに屋外プールで泳ぎたいなあと。
女子高校生でもあるまいし、日焼けしたらどうすんの?
という心の声をシカトして、行ってきましたよ
目黒区民センター屋外50メートルプール!
東京で屋外プールなんて、何年ぶりだろうなあ。
区民センターのプールは2時間で200円。
ロッカーは10円の返却式。
レジャーシートは持ち込み禁止だけど、
大きなバスタオルを敷いて日向ぼっこもできるし。
泳いでは本読んで、また水につかっては日向ぼっこして。
見上げる空は高く青く、はしゃぐ子供たちの声も心地いい。


東京の屋外プールと言えば、神宮プール。
または代々木体育館のオリンピックプールというのが
幼少時の記憶だったのだけれど、今回、調べてみて
神宮プールはフットサル場になってしまい
代々木のプールは一般公開していないということを
今さらながら知った。昭和は遠くなりにけり。だねえ。


プールから帰って、作って食べた夏野菜カレーが
おいしかった。

大田区花火大会

今年もやってきました!年に一度「大田区最高!!」と叫ぶ夜。
例年は平日だから、花火に間に合うように仕事をかたづけるのが
一苦だったりするのだけれど、今年はうれしい土曜日だ。
ラタトゥイユ的な、夏野菜のトマト煮込み料理をつくり
ワインを一本かついで、打ち上げ50分前にはNちゃん宅に到着。
バーベキュー以来おひさしぶりの愛犬ペレくんも元気いっぱい。
今年は比較的涼しくて、マンションのベランダで川風を浴びながらの鑑賞が気持ちいい。
不景気だし、「時節柄花火自粛」みたいな自治体もあると聞くので
寂しい感じの花火だったらどうしよう?と思ったけれど
さすが大田区!例年にもましてきれいなスターマインがあがるあがる50分。
不景気な時こそ、花火くらいは景気良くあげたいもんだ。を実感。
日ごろからベランダには出してもらえないペレくん、
飼い主Nちゃんをはじめ、お客さんが全員ベランダに出てしまい
ガラス戸を閉められたら、怒って吠える吠える。
いままで大きな声で吠える声を聞いたことがなかったので
「おおっ。立派なもんじゃ」と放っておいたら
怒って、フローリングにウンコした。
面白すぎるよ犬。
鑑賞終わって、お部屋に戻り、飲んで食べてしてたら
お客さんたちの靴下を噛みにきたり大騒ぎだったのだけれど
ある時点でばったり、おとなしくなったかと思ったら寝てしまった。
電池切れか?ホントに子どもみたいだねえ犬って。
Nちゃんちでの大田区花火鑑賞も3度目かな?
今年もお世話になりましたー。

サマソニまとめ

ようやくサマソニ日記ぜんぶあげました。
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初めて3日間開催だったサマソニ。初日は平日のせいもあって、メシ屋、グッズともにほとんど並ばず、それはそれでいいなあとは思ったけれど、景色の変わらぬメッセメインで3日間は、正直飽きた。外出ると蒸し暑くてたまらない一方、メッセにずっといるとクーラー病になりそうなくらい寒かったし。
で、何が言いたいって、メシも酒も貧弱すぎる!オフィシャルバーの得体のしれない生ビールがあんなしょぼい量で600円というのもナメてるし、ビールとジャックソーダ以外に、甘くない酒がないというのもいただけない。焼酎を飲ませろ。日本酒を飲ませろ。ワインを飲ませろー。と叫びたいよ。
フェスメシは、それなりに美味しいものもあったけれど、バリエーションが少なすぎ。縁日レベル。まあ、外に出ればレストランがいっぱいあるわけで「外で食べてくださいよ」ってなことなんでしょうか。フェス飯もフェスの楽しみのうちとすれば、3日間であのバラエティのなさは厳しいと思うぞ。
というわけで、このままだとサマソニは、我が家では、ホテルライフを楽しむ夏休みになっちゃいそうです(^^;。ホテルでご飯食べて、ホテルで酒飲んで。ついでにアウトレット行って。来年はたぶんプールにも入りますよ。水着持参で行きますよ。そこまでして行くんすか?ええ。たぶん行っちゃうんすねえ。バカだから。

サマーソニック3日め

トライセラが見たいなあと思いつつ、目が覚めたら11時。11時半からのトライセラは諦めた。諦めがよくなるのが、歳をとるということなのかもね。正午にチェックアウトして、荷物を車に積み込んでから、メッセに向かった。
■本日見たものメモ。
The Temper Trap(ソニック)…途中から。あんな、魔物と戦ってるかのような弾き方をするアクションベースは見たことないよ!お、面白すぎる。
Grizzly Bear(ソニック)…パンクスのようなバンド名とは裏腹な、ボーカルの美しさ。聴きながら、気持ちよく昼寝。その後、モンパチを見ようとスタジアムのほうまで移動したのだけれど、ものすごい人で入場規制がかかっており、ビーチステージには行かれず。そのままマリンスタジアムの中に入った。雨雲が立ちこめていたので、屋根つきの席に腰を落ち着ける。
Keane(マリン)…なつかしい美声と美メロ。
Razor light(マリン)…これまた懐かしい。途中で大雨になったが、ボーカルはわざわざステージを降りて、お客さんと一緒にずぶぬれになりながら歌ったりしてた。えらい。
ユニコーン(マリン)…遅めに始まって、早めに終了。いくらフェス仕様とはいえ、短すぎるんじゃ(^^;。大急ぎでソニックへ移動。
Sonic Youth(ソニック)…スタート前に間に合った!こりゃもう素晴らしく気持ちよかった。
The Flaming Lipsソニック)…登場の仕方からしてもう、バカでいいねえ。派手でキュートで、ポップで。演奏がどうのこうのを飛び越えて、祭りの最後にふさわしいステージ。マリンのビヨンセも凄かったみたいだけど、私はこっちで大満足。みんなで楽しく踊って、夏が終わった。そういう感じ。


The Flaming Lips待ってる間に、地震があったみたいでメッセが揺れた。あんなだだっぴろい何もないところで揺れを感じるなんて怖い怖い。思わず知らない男の子と「地震ですよね?」と確認しあっちゃったよ。ちなみに相方はそのときビーチでGOGOL BORDELLOを見ていて「すげえ!GOGOLがビーチを揺らしてるぜ!」と思ったそうだ。んなアホな!

サマーソニック2日め

本日はシニアに嬉しいラインナップがいっぱい。
一度もメッセの外に出ずに終わった。
■本日見たものメモ。
Paolo Nutini(マウンテン)…本日の個人的目玉。22歳とは思えない渋い声。去年はビーチで人も少なかったのに、今年はメッセのいちばん大きいステージとは。
Mand Diao(マウンテン)…久しぶり。黒人女性コーラスを2人連れてきてた。いろいろチャレンジしてるんすねー。べたな方向に成長してた。相変わらずオトコマエで、なおかつ、「俺、オトコマエだろ?」的態度も変わらなかった。
Birdy Nam Nam(ダンス)…時間があったのでちらりと。フランス人DJ4人組。4人が一列に並んで必死に卓を操る様子は、てきぱき働く板場の料理人たちのよう。
The Horrors(ソニック)…音がでかかったなあ。途中まで見てマウンテンへ。
Joan Jett & The Blackhearts(マウンテン)…姐さん変わらな過ぎっす(^^;。早い段階で『Cherry Bomb』演ってた。途中で移動。
The Ting Tings(ソニック)…去年もだけど、今年もすごい人だった。Joan Jettも素適だったけど、やっぱ若いって素晴らしいと思ってしまうよ(汗)。Katieめっちゃかわいい。3曲だけ見て移動。
Tom Tom Club(ダンス) …おっぱい&膝上20センチスカートって偉大。やっぱ皺取りとかしてんのかなーと、余計なことを考えつつ、お肌の状態を確かめたくて、ぐいぐい前に出てしまったよ(^^;。おさげ髪もやったもん勝ちだよなー。ビリー隊長ばりの黒人MCにつられて踊り踊って楽しい楽しい。『おしゃべり魔女』を聴くまでは…と思っていたら、結局ラスト2曲めで、最後まで見てしまいました。トーキングヘッズ聴いてた時代を思い出し相方とふた、しみじみと感慨にひたる。Joan Jett、Katie, Tina三連発で見ると、女としてこの先どう生きるべきか、嫌でも考えさせられるッス。
Elvis Costello(マウンテン)…いいんだけどね。そろそろアー写を現状に近づけたほうがいいんじゃないかと。数曲見て移動。
CSS(ソニック)…途中から。暑い暑いって、あの衣装じゃ暑かろう。小鳥みたい。楽しい!
The Specials(マウンテン)…締めくくりは、スペシャルズ。カッコイイ!!空白の期間が長かったとは思えないほど現役感バリバリ。ボーカル2人が揃ってのライブが見れるなんてねえ。
ライブ終了後、フジロック仲間のS澤夫妻と合流。会場内の酒の品ぞろえのヒドさに耐えられず、ホテルの部屋に戻ってワインを開け、のりP出頭のニュースをテレビで見ながら部屋飲み。サマソニの酒、何とかならないすかねー。
深夜のミドリも見たかったけど、さすがに午前2時20分はムリっすよ…。