魔法の時間?悪魔の時間?

夜、部の飲み会で銀座のプリンセス・ハートという店へ。
“お姫さま気分で晩餐会ですよ!”と後輩女子がみつけて来たお店。
到着していきなりエレベーターをおりると
メイド服姿のウェイトレスがおおきな鏡の前に案内してくれて
「ようこそお姫様。身支度はととのいましたか?これから晩餐会にご案内します」
って言うんだよ!
鏡の中にはアディダスのジャージを着た私。晩餐会も何も…(^^;


中は当然フリフリピンク。
メニューにもいちいちかわいらしい名前がついてるんだけど
何ひとつちゃんと覚えてません。
部長の命令で、一杯目はビール禁止。
“王子様のキス”とか、かぼちゃの馬車のなんとか…とか、
得体の知れない名前のついたカクテル群の中から一杯選んで、それでかんぱい。甘くてまずっ。
プリンセス好きの後輩はノリノリで
“みなさま乾杯してよくって?”と、いつのまにかなりきりお姫様だよ。
前菜のパイの上にのっかったとんがりコーンを指さして
「あ!とんがりコーンだ!」と言ったら、みんなが
「シーッ!それは言っちゃダメ!それはこびとの帽子です」だって。
ちなみに馬車の車輪はスピンだったよ。それもシーッ!内緒らしいです。
せっかくお姫様気分にするなら、SAPPOROって書いてあるビールのピッチャーは
やめてほしいよねとか、おしぼりもピンクにしてほしいよねとか、
ツッコミどころ満載の店でやいのやいのと騒いでいたら
けっこうマジで(?)誕生祝いをしたりしてたカップルたちは
次々に帰ってしまいました…ごーめーんーなーさーいー(^^;
そんな感じで閉店の時刻になったのも気づかずにいたら
メイドさんがやってきて言った。
「お姫様、王子様、魔法が解ける時間になりました」
…。
こういう店があってもいいと思う。いいと思うけど、
銀座につくる必要はないんじゃないかなあ。
シャレなのかマジなのか、わかりにくいもん。
忘年会やら何やら、私らみたいにシャレで来るサラリーマンも
けっこういると思うんだよねぇ。
マジで来る人とネタで来る人が同席する空間って、つらいもんすよ?
ちなみにメシのレベルも、でぃずにーらんど並みでした(^^;
うーん。ネタとしてはおもしろかったけどね。
この店(チェーン店らしい)の銀座店が1年もつかどうか…見守りたいものです。