レッツ・ロック・アゲイン・・・ジョー・ストラマーの愛される理由。

ジョー・ストラマーのドキュメント映画を見に行った。DVDも出てるらしいんだけど、吉祥寺バウスシアターで、明日まで爆音レイトショーをやっているのだ。バウスシアターといえば、おおむかし、P-MODELルースターズを見に行ったなつかしの劇場ですよ。ライブもやってたくらいだから音響設備はばっちり。今もライブとかやってるのかな?そんな場所で、ジョーの映画。ってもうそれだけで想い出ぽろぽろ。泣きそー。
20時すぎに吉祥寺の定食屋で相方と合流。先に到着していた相方が整理券をとってくれていた(19時から整理券配布、20時40分入場なのです)。ばんごはん食べて、開場時間にバウスシアターに向かうと、あらまあ男だらけ(おやじだらけとも言う)けっこう人来てるね。なんかうれしい。
映画はあの、台風のリキッドルームの日(2002.10.1)の楽屋から始まる。
あのリキッドライブの日、東京はすごい台風で、18時に東京上陸って言われてた。みんなに「行くのやめなよ」と怪訝な目で見られたんだけど、行ってみたら、パンクともだちのTEさんとばったり。こんな嵐の日に来る物好きは自分だけかと思ったら、やっぱ来てたかーー!!って笑いあったんだよな。翌日ケータイに突然TEさんから電話があって、何かと思ったら「いやーいいライブでしたね、あははあはは」ってそんだけかい(笑)。そんなあの日の記憶がどばーーっと蘇った。
ライブのあと気さくにサインに応じるジョー。地道にレコ屋めぐりをするジョー。メスカレロスの曲をかけてくれるまでここを動かないぞ!とラジオ局で駄々をこねるジョー。スタジオでキャプテンビーフハートに叱られた昔のエピソード・・・。ジョーの人となりや生き様が、あまりにもまざりっけなくロックで、かっこいい。とにかくジョー、いい人すぎる!!次のアルバムでの再起にものすごく賭けていた気持ちが伝わってくるだけに、志半ばでの死が無念です。
映画には、たくさんのファンがジョーと一緒に出てきたけれど、みんなジョーの死を知って、どんだけ泣いたんだろう。映画に出てくるメスカレロスのメンバーは、いつもすごく楽しそう。若い彼らにとってジョーと一緒に活動できるのは誇りだっただろうに、突然、ジョーがいなくなってしまって、彼らがどれだけ呆然としたか・・・を想像して、また泣けた。
映画が終わって、客席からは拍手。そしてなぜかぶちゅーっとキスするカップル。その気持ち、なんかわかるぞ。いや、誰ともキスしないけどさ。
映画館を出て、雨のなか一杯だけ飲もうと、飲み屋に入った。いやあ、よかったね。と言いながらお酒を待ってたら、相方が突然ぽろぽろ泣き出したのでびっくりした。


「あれがホントのロックだよ!!」


相方はひと世代うえで、音楽的にはパンクの洗礼は受けていない。多感な時期に、パンク好きの姉ちゃんから「もしさ、もしもクラッシュが来日したらさ、全国のライブ全部行くんだ!!」って100万回聞かされて、そーだそーだ!って、そんな金も時間もない子供のくせに、虚言癖の姉妹みたく語り合ってた私とちがって、相方はクラッシュもジョーもあまり知らない。その相方がジョーの音楽と生き様に感動して泣いている・・・のを見て、思わず店の紙ナプキンで涙をぬぐうわたし。いや、ほんと、素晴らしすぎるよジョー。もういちどロックするよ。ロックに生きるよ。
爆音で泣きたい人はぜひ。レイトショーは明日までです。