さんたくろーす

クリスマスで思い出したけれど、我が家は姉が12月生まれだったこともあって、幼い頃は姉の誕生会にケーキを食べるのがクリスマス代わりで、特にクリスマスパーティをやった記憶がない。サンタクロースは小学3年生頃まで来ていた(その頃までは信じてた)ような気がするけれど。ある年のクリスマスの夜、夜中に両親が“子供たちのクリスマスプレゼントに何を買ったか”について語り合っているのを寝ながら聞いてしまい、翌日アホな私は「サンタってお父さんお母さんなんでしょ?聞いちゃったもん」と鬼の首を取ったように両親に詰め寄った。その結果、翌年からぱたりとサンタは来なくなった。ほんとバカなこどもだ。親に対する思いやりのカケラもない。だいたい信じてるフリをすれば高校生になってもサンタが来たかもしれないのに(^_^;
いまの子供が何歳くらいまでサンタを信じてるか知らないけれど(まさか、まだ信じてる小学生がこの日記を読んでたりしないよな…)ちょっと前に、サンタを信じる子供の夢と同じくらいに真剣で、純粋なオトナのファンタジーを壊してしまったことがある。幼なじみのYちゃんのダンナさんは、どうやら真剣に信じていたようなのだ。
叶姉妹は本当の姉妹だ」と。
彼によれば、叶姉妹にはもうひとり妹がいて、マスコミデビュー当初は三姉妹であった。それがいつのまにか一人は消えた。あれだけゴージャスな姉妹の中で仲間外れにされているもうひとりの実妹のことを思うとたいへん胸が痛む&もうひとりのお姿をぜひ見てみたい。彼女を見るのが夢だ…とすら言うのだ。ありえない。デビュー当初三姉妹ユニットだった…というようなことはあるかもしれないが、それにしても実姉妹じゃないだろう。あれはユニットだ。ブルースブラザースとかトゥイステッド・シスターズみたいなもんで、シスタープレイだ。ホントの姉妹のわけないじゃん!!と私はまたもや冷たく言い放ってしまったのだった。ええーっ…彼はものすごくガッカリしていた。それから半日口数が減ってしまい、あーあ、もうひとりに会うのが夢だったのに…と小さくつぶやいたりしていた。そのあまりの落胆ぶりに、ようやく私は自分が取り返しのつかないことをしてしまったんだな、と気づいた。ああ、バカな私。別に大のオトナがひとりくらい叶姉妹ファンタジーを信じてたって何の不都合もないのに。むしろいつまで信じてるか観察してるほうがよっぽど面白かったのに。
クリスマスシーズンになるとその二つのことを思い出してちょぴっと反省するのでした。世の中正しいことが良いこととは限らないのだな。