パッチギ

先週いっしょに飲んだsくんから“ぜひパッチギ見てください!”というメールをもらった。来週からは胃がキュッとなるくらい重たい作業が入る予定なので、じゃあ今週中に見てしまおうと、相方も誘って仕事帰りに渋谷に寄った。
メトロプラザの隣りに、映画館(アミューズCQN)の入ったこんなビル(ピカソ347ビル)ができてたとは知らなかったよ。きれいなビル&映画館だね。
で、映画。井筒カントクの映画は先日DVDで『ゲロッパ』を見ただけなので、正直期待してなかったんだけども、いやあこれは面白かったなわたしは。不覚にも泣いたっす。これでまたリッチマン・和彦カトーに印税が入るのか…と思うとちょっとムカつくんだけども、でもフォーククルセイダーズの音楽もいいし、キャスティングもいいし、ケンカっぷりもかっちょよかったっす(大友康平の啖呵と鼻血もな)。喧嘩コミュニケーションに愛を感じました。
話の本筋とはあまり関係ないけれど、劇中で、主人公の男子が映画館で『女体の神秘』って映画を見ているシーンで、相方がビクンと反応していた。おいおい、いいトシこいて何をいまさら??


聞けば、相方が小学生の頃に、お兄さんたちと映画館に『猿の惑星』を見に行ったそうな。そのときまさにその『女体の神秘』の予告篇が流れ、硬直した相方はその後の『猿の惑星』がまったくアタマに入らなくなったそうな…へー。かわいーー(←むかしはね)。こんなところで『女体の神秘』と再会とは、人生油断もスキもありませんな。


映画館を出て相方に「それにしてもカツラのデキが悪すぎないか?」と問いかけたら、「あの頃はみんな、あんなデキの悪いカツラみたいなパーマかけてたんだよ」とのお返事。ふーん。そんなところも、セリフのひとつひとつも、もちろん『女体の神秘』に至るまで、悪ノリなまでの時代考証にも、監督の個人的な思い入れが感じられて好感持ったです。