ゆらゆら帝国＠日比谷野音

そういえば去年の今頃は、ゆらゆら沖縄初上陸を目撃しようと沖縄へ行って、台風に遭ったんだよなー。あれから１年かぁ。早いですなー。とか思っていたら、午後２時頃に、激しい通り雨。おいおい、今日も土砂降りかよ？またもや夏の終わりの「かっぱ祭り」かよ？と、焦ったのもつかの間。すぐに雨はあがり、もわっと湿気で不快指数の高い宵を迎えました。上等だよ、絶好のゆらゆら日和だよ。


さて、本日は自由席。PAテントの真後ろに陣取ったおかげか、音のバランスがとてもいい。いきなり『太陽の白い粉』で始まったのには、おおっ？とびっくり。珍しいスタートです。さらに続いて『ミーのカー』。こんな早くに、やっちゃいますか。という具合に、前半はサイケな構成で、徐々に激しくなって『すべるバー』や『突き抜けた』なんかをはさみ、『針』を境に新譜の曲へ・・・というような構成だったような気がする。
演奏自体のキレはチッタのときのほうが良かった部分もあったけれど、野外という環境や照明をうまく使ってて（さすが有料ライブ、５月のフリーライブのときよりかなりゴージャスでキラキラでクラクラな照明でしたよ！）またもや独自の世界に連れてかれました。だってさ、♪ウニ、ホタテ、ラブ、イカも大好き〜・・・なんて歌を、水をうったように静かに聴きつつしびれてる集団（自分含む）ってかなり不思議でしょ。『タコ物語』のときの、水の底にいるような、ゆらめく緑の照明が、坂本さんのアカペラとあいまってステキでした。
あいかわらずMCはほぼ無いに等しいのだけれど、最後の曲の前に坂本さんが「きょうは、ありがとう。さようなら〜」って言った。「さようなら〜」って、寂しいッス。そして、ラストは『通り過ぎただけの夏』。ああ、本当に夏が行ってしまったんだな。何も言わずにな！！と、思ったよ。ベタな選曲ありがとうございました（涙）。
トータルで２時間弱。すべて終わって外に出たところに、タコが飾ってあった。『タコ物語』のPVでおなじみのタコですよ。


野音のいちばん後ろって、全体が見渡せて面白かった。坂本さんがファズ踏むと、万歳する人とかいるのな（笑）。気持ち、すごいわかるよ。ほぼ男子だらけの野次にまざって、「慎サマ〜」って叫んでる女子がいたのにもぐっと来た。私もこれから「慎サマ」って呼ぶわ。そう誓った夏の終わりでした。雨降らなくてよかったよかった。