BAZRAワンマン@下北沢CLUB QUE

いったんクルマを家に置いて、下北沢へ。待ちに待ったバズラ・ワンマンです。
1時間45分くらいで22,3曲だったかな。はぁ。もうホントに凄かったよ。思い出しても脳が溶けそう。いつもライブに行けば“楽しい!”“よかった!”ってそんなこと書いてばかりなじぶんだけれども、今日の楽しさは別格というか、何というか。ともかくあの時間にあのフロアにいられたことが本当にハッピーだったし、興奮したなぁ。あんなグルーヴと、あんなむきだしの魂と、小さなハコでがっぷりよつに向き合えるなんてね。途中、『孤独な音楽』あたりから無上の至福感に襲われたんですよ。何なんだろうね?これ。「超絶の演奏力」とか「曲がいい!」とか「唯一無二のボーカル」とかさ。そういう箇条書きにできることを越えちゃってる何か。これが音のマジック?
新曲もずいぶん演りつつ、『switch』の中の曲ほぼ全部と、『ジャンプ』『体温』『白く塗れ』なんかも。アンコールでずいぶん待たされて(って大した時間じゃなかったのかもしれないけれど、出て来るまでがすごく長く感じられたのですよ)ステージのライトが灯った!と思ったら、三浦くんが躍り出て来てベースを狂い弾きし始め『ワイパー』に突入したときは、もはや笑いが止まらず。ホントにずっと笑いながら踊ってて、ついにじぶんも狂ったか?と思ったですよ。たぶん脳からヤバイ物質がたらたらこぼれてたんでしょうなぁ。アンコール2曲目は『フリーダム』で、すべて終了…のはずだったらしいけれど、さらに拍手は鳴りやまず、3人がもう一回出てきて最後に新曲を演った。これまたガツンとしたいい曲。11月に出るという新譜がめちゃめちゃ楽しみです。
ライブ終わってこの興奮と感謝の気持ちを、ご本人たちに直接お伝えしたい!とも思ったのだけど、さすがに打ち上げに顔を出す勇気はなく、一緒に行った仕事仲間のK氏と下北沢で軽く飲んで帰った。K氏と飲むのは実は初めて。いやはや、濃い時間を共有したせいか、いろいろと話題はディープにころがる。いいライブを見て、おいしいお酒が飲めて、仲間とのキョリがちぢまる。これってかなり理想だね。


正直な話。もの凄いライブだったのに(『switch』もすごくいいアルバムなのに)QUEは満杯ではなかった。いや、満杯と言ってもいいのかもしれないけれど、たぶん当日券は出てただろうと思う。つまりギュウギュウではなかったってことね。
ギュウギュウがいいってわけじゃあないけれど、こんな凄いライブがギュウギュウにならない日本の音楽シーンっていったい何なんだろう?と帰り道にふと思った。このくらいのほうが気持ちよく踊れるし、ドキドキしながらeプラスの先行に申し込まなきゃいけないようなチケット争奪戦になっても困るんだけどさ。
逆に言えば、こんな凄いライブがこんなにカジュアルに見られるほど日本の音楽シーンは、ススンでるってことなのかも?と思ったり。何かがひとつカチッと動いたら、このバンドは(いい意味で)大爆発してしまうんじゃないか?とも思ったり。そんなバズラを見てみたい気もするし、このまま、このサイズのBAZRAをじっくり楽しみたいという気もするし。うーん、難しいッスね。とにかく今日、このライブが見れてよかったです。チームバズラのみなさん、ありがとう。でもって、みんな、バズラのワンマンは、見といたほうがいいっすよ。いいもん見してもらえるよ。
っていうかさ、あんなに眠かったのに眠いの忘れて酒飲んでるって、どういうこと?(笑)