daimasの日記スペシャル@渋谷AX…かなり長い

品川に着いたのが午後1時。京都は快晴だったのに、東京は雨。傘を買ったり(もう家じゅう傘だらけ)コインロッカーに荷物を預けたりしていたら、AXに着いたのが開演時刻ギリギリの14時になってしまった。14時から21時半(予定)の7時間半で出演するのは9バンド。うち6バンドは名前しか聞いたことがないんだけれど、ひじょーに個人的な思い入れもあって、すごく楽しみにしていたイベントです。長丁場ということもあり、2階席に座ったり、下におりてきたりあちこちうろうろしながらイベントの全貌を堪能させてもらいました。たくさんバンドが出たので、出た順にメモ。

  • pop chocolat…到着したときちょうど始まった。どうやらダイマスさん自らバンドの紹介をしたらしいけれど、それには間に合わなかったです。不覚。ボーカルのハーモニーがきれいな女の子3人組。かつてギャルバンというとキャラづくり優先、いわゆる“くわだて”が目につくものだったけど、実にふつうのお嬢さん3人なところに、ロックも進んだもんだなぁと思う。こんな自然体な感じって、若い頃の少年ナイフくらいしか思いつかないよ(古すぎ?ー笑)。そらいろのベースとギターが歌声にぴったり。不安定なところもあるけれど、誠実にロックしよう、聴かせようとしてるところが好感もてた。たぶんほとんどのお客さんはpop chocolat初体験なわけで、こんな大きなステージでさぞ緊張したろうなぁ。だからこそ、逆にそんな場をつくったダイマス氏の親心にちょっとウルウル。
  • BAZRA…フロアにおりてかなり前のほうでガン見。セッティング中からそうとうハイテンションで、激しくて、よかった。いやホントによかったよ。でも5曲?30分くらいじゃ足りないね。もっと聴きたかったなぁ。新曲『僕ら』を聴くのは2度目だけど、やっぱりいい曲。ケンタロウくんがワンマンのときほど指舐めてなかった。ザ・ミエダ氏のタイコもしびれたっす。
  • タバコジュース…優しい声、気持ちのよい曲。初めて聴いたんだけれど、あーーこういう感じかーと思ったところで、ボーカル松本氏の大演説が始まった。“人間はひとりひとりはいい奴なのに、なんで集まると憎しみあうんだ?”というような。囁くように始まったMCはやがて叫びに変わる。おおっ。会場の空気が引いていくのが見えるぞ(笑)。が、その叫びを追いかけるように演奏が始まり、やがて叫びは歌声に変わっていった。そして歌った『幸せの海』(っていう曲なのかな?他の人の日記によれば)には思いっきり引き込まれた。で、演奏し終わったと思ったら終わっちゃった。3曲?短っ(^^; その瞬間はすっかりイベントってこと忘れて、一瞬、ワンマンだと思ってくらいだからね。演説が長すぎたね。でもね、もしあの大演説がなければ、フツーの気持ちいいだけのバンドって思うところだったし、やっぱただモノじゃないんだな、この祭りに出るバンドは…。
  • 自由人…これも初めて見た。正統派だね。ボーカルにすごいデカイもんを感じました。こういう人がいい歌うたうと、おじいさんおばあさんにまで届くんだと思う。バンプミスチルを越えて欲しいっすね。キミたちのはるか遠くに幕張メッセが見えたぞ。がんばれ!
  • 椿屋四重奏…サポートギターが入ってた。ロックインジャパンのときも確かこの編成だったのでは?最後の曲で、出を間違えて(?)いったんブレイク。お客さんがその場をとりつくろうようにワーって拍手したら中田氏が“拍手すんなっ”ってマジで怒鳴った。あの瞬間かっこよかったなぁ。真剣勝負を感じたよ。

ここで30分の休憩。みんな外に出てご飯食べたり、ロビーでゲリラ演奏してるまつきあゆむくん(ということもあとで誰かの日記で知ったんだけど)を見たり、物販ひやかしたり。この休憩はいい考え。本当に、作り手が見る人と同じ目線に立ってくれてるんだなぁ。この2月にチッタであったイベント“IF THE 30'S UNITED…(id:cocoachoco:20050206)”でもこれくらいの配慮があったら…ね(^^;。

  • peridots…後半戦のスタートはペリドッツ。当然?初めて見ました。会場で買ったQUIP下北沢特集号*1によれば、このボーカルの人がひとりでペリドッツなのかな?ライブは4人編成だったけど。これはもう何とも言いようのない声。声の魅力ですな。CDでじっくり聴いてみたい。
  • VOLA &THE ORIENTAL MACHINE…すげえ。すげえかっちいいっす!完璧持ってかれました。こちらも初めてだったわけですけども、なんとも言えないスピード感とキレの良さ。何かが噴出してた。ギターの絡み合いとか、ステージングもなにげに見せますなぁ。2階席に座って1曲目はほげーっと見ていたものの、2曲目でムムム…と身を乗り出し、3曲目で立ち上がって踊ってた(笑)。出順もよかったな。ふわふわ、やわらかいもの、どろりんとしたものが続いたあとで、ちょうどガリっとしたものが食いたかった気分にもぴったり。またぜひライブが見たいですよ。サマソニに出てほしいっす。
  • LOST IN TIME…ダメだ、この歌声きいてると泣けてくるんだよ。ダイマス氏の身近にいる海北くんがダイマス氏のことを語り、そして“最初から大きな事っていうのはたぶんなくて、ひとりの小さなことからみんな始まるんだと思う”なんてことを語って、そんで最後に『誰かはいらない』だもの。これは泣くなというのがムリだ。私のなかにもいろんなことが走馬燈のように(笑)…ポロリと泣かせていただきました(^^;
  • syrup16g…私もdaimas日記を読んでいる以上、このバンドの存在を知ってはいるんだけれど、なぜか今まで縁がなくて、一度も見たことも聴いたこともなかったんですよ。こんなに人気があるのにね。なぜ触れるチャンスがなかったんだろう?それには私なりの考察があるんだけど、まぁそれは置いといて。3ピースでこんなにベースとギターが離れて立ってるバンドを初めて見ました(笑)。そして曲については、ホント、予習してくればよかったなー。でもね、まったく知らない立場で聴いても『She was beutiful』って曲が素晴らしかったすね。演奏し終わって21時半。おぉっ、予定通りぴったり!?そこからアンコール2曲で10分ちょっとはみ出たけれど、ほぼ予定通りに終わるってのはすごいこと。バンドも、スタッフも頑張ったんすね。本当にお疲れさまでした。転換のときに流れたバンドによる他のバンドの紹介DVDもとても楽しかったですよ!

*1:これほとんど今日のフェスのパンフ的に使えますね