立川流一門会

午後、とつぜん仕事先のひとから電話があって“行かれなくなっちゃったから代わりに行ってください”と、落語のチケットを二枚もらった。聞けば談志の一門会。おおーっ。いま聞いておかないと、談志、死んじゃうかもしれないしー。そう思って、Nちゃんを誘ったら
「いくいくー。死んじゃうかもだしー」ってやっぱ考えることは同じスね(^^;
場所は池袋の東京芸術劇場。客層は…ひさしぶりに自分が平均年齢を下げてる空間に迷い込んだぜイェイ!開口一番は立川笑志、それから談春、つづいて談志が『天災』をやって、中入り。『天災』の枕には、小バナシをいっぱいやってた。ちょっとウケルと「え?こーいうの好き?あ、そう。じゃあこういうのは?…」ってボソボソボソボソ喋ってた。落語含めて40分以上、ひとりで喋ってたんじゃないかなぁ。
中入り後は、真打ちになった談笑さんの新作落語シシカバブ問答』。はっつぁんならぬハッサンていうシシカバブ屋が古モスクの寺守になって、酔っぱらって暮らしてるとこに旅人がやってきて問答するっていう。エロも不敬も盛りだくさん。さすが立川流(苦笑)。
それから名前忘れちゃったけど、やっすい早変わり芸ひとすじのお弟子さんが出てきて、最後は大喜利。もちろん司会進行は談志で。ざぶとんの代わりにお金のやりとりしてた。弟子がひとことしゃべると談志がその10倍しゃべって、進行はめちゃめちゃ。「家元〜そろそろ次ぎいきましょうよ〜」つったって、談志がいちばん面白いんだからしょうがないっしょ(笑)。
決してテレビでは言えないようなブラックなこともいろいろ。ライブっていいね。サーヤのご成婚ネタを前に「そういやオレ、昔“大笑点”って本書いてね。そんなかで“ゼッタイに売れないダッチワイフの名前”っての考えてさ…(以下自粛)…さすがに編集者にコレははずしましょうって言われてねぇ」うーむ。それはハズしたほうがいいですねぇ…。
「昔の落語はねぇ、こうやってフワフワフワフワしゃべるんですよ〜」ちょっとずつ講義やウンチクも散りばめられていて、好き勝手しゃべってる口の悪い名物教授の講義を拝聴したきぶん。いつも死ぬ死ぬ言ってるけど、思ったよりは元気そうでよかった。ヨロヨロだったけどね。弟子のぶんも当分がんばってくださいよー。
会場出るとき、和服で見に来てたおじいさんを見かけた。イイネ。和服で落語。そんな老後、うらやましー。


2時間40分くらいで終わって、池袋の和民でごはん食べて帰った。
帰り道さぶかったー。ようやく残りの季節がやってきたね。