空手バカボン、ケラ&ザ・シンセサイザーズ@渋谷クラブクアトロ

雨の休日出勤で、心もすっかりどよーんと雨模様。
でもまぁ、なんとか開演に間に合う時間に作業がアップしましたよ。
いまさらケラ&ザ・シンセサイザーズを見たいとはあまり思わないのだけれど、
空手バカボンは見逃せないっすよ。その昔、空バカ全盛期(っていつだ?)
とにかく空バカライブは楽しかったのだ!
そんな伝説のライブをひと目見ようという人で、クアトロは満杯。
お約束のコントで“待ちな!”と登場するオーツキくん。すっげ懐かしー。
ミュージックはカセットテープではなく、iPODに進化しており、
ケラさんとオーツキくんのツインボーカルに合わせて、フロアが揺れる揺れる。
しかしオイ、空バカって…こんなクアトロ一杯の人の前で、演るようなものか?
モッシュにまみれて見るようなものか?
一曲終わって大拍手が湧き起こると、オーツキくんひとこと
「いや、そんな拍手するようなもんじゃないから(^^;」
って、まったくその通りだよ(笑)。
赤い人民服に紺の人民帽で衣装を揃えた三人は、まるでニセY.M.0。
あの頃は自称“最後のテクノバンド”って言っていたけど、
よく考えたらあのあともたくさんテクノバンドは出てきて、そしてよく聞けば
空バカはむしろ歌モノで、ちっともテクノじゃないのな(^^;。
「物事ってのは、伝説化するじゃないですか。
 だから僕たちがY.M.Oと言ってももうみんな信じるんじゃないかな」
と暴論を吐くオーツキ。
「で、立ち位置変えたら、クラフトワークと言っても…」
「いやいや人数違うから(笑)」とケラつっこむ。
「どうせカラオケなんだからロフトプラスワンで演ってもいいんじゃないか」
そんな爆笑MCと、なつかしコント(スケッチって言うんだそうだ)で間をつなぎつつ
40男ふたりはカラオケに合わせて熱唱するのだった。
ライディーン』の替え歌を、YMOのオケに乗せて演ったのには苦笑。
よく考えるとめちゃくちゃだよなー。
それでも『福耳の子供』とか、みまちゃんの歌とか、サザエさんの歌とか、
歌詞がどれもシュールで、予定調和のかけらもない不思議世界で
やっぱ好きだわ、空手バカボン
ぜひ今年は、エゾロックフジロックに出ていただきたい。
電撃ネットワーク的な枠でね(^^;。

空手バカボン ナゴムコレクション

空手バカボン ナゴムコレクション

空バカ終わって、シンセサイザーズに転換する間、ゲストでエレキコミックが登場。
ケラのことをいじりつつ、風呂屋ネタのコントを演った。おもろかった。
そして、ケラ&ザ・シンセサイザーズ。
ビニール系の衣装が、有頂天を彷彿とさせますなぁ。
そしてベースが内田くんなのが、ちょっとしみじみ(好きですウッチー)。
曲目はほとんど有頂天。思ったよりまんま有頂天で、
トシとって太っちゃったケラのボーカルってどうなのよ?というあらかじめの不安は、
意外とクリア。がんがん動いてたし、いけてましたよケラさん。
『ホワイトソング』とか、なつかしかったなぁ。
カーネーションのカバーで『夜の煙突』も演ってた。
次はもう6月17日にクアトロが決まってるそうです。
こっちはいつか、ビークルと対バンしてほしいね。
ロックとピコピコを掛け合わせたオヤジ対決。どうかしら。
連れのM香ちゃんの電車の時間が来ちゃったこともあって、アンコールが始まる前に帰った。
ずいぶん時が流れちゃったんだなぁ…ということも実感しつつ
それでもみんながまたこういう場所に集まって音楽を続けてるということが
なんだかちょっとうれしいような、不思議なような。
生きてるっていうのはいいもんだなぁと思ったです。