『まぼろし』

ガッコウの来期基礎科のガイダンスで、講師作品上映としてF.オゾンの『まぼろし』を上映するというので、仕事帰りに見に行った。
バカンス中に突如姿を消してしまった夫・ジャン。事故か、自殺か、失踪か。長年連れ添った妻・マリー(シャーロット・ランプリング)は、喪失の痛みをどう受け入れて行くのか…。
見始めて30分も経たないうちに、不覚にも涙がポロリ。何かのひょうしに相方が突然いなくなってしまったら…(実はこれ、日々恐れていることだったりする(^^;)たぶん私もマリーみたくなっちゃうんじゃないかと。精神状態がものすごくがシンクロしてしまったのだった。淡々としていながらとても印象的な映像の数々。姑との舌戦ににじむ女の業。オゾンって人はたぶん芯が女だね。ラストシーンは美しくも、あまりに寂しかった。
読後感があまりに寂しかったので、思わず仕事中の相方に電話。帰りに落ち合って、飲みに行った。ギネスを2杯とワインを2杯。相方よ、生きててくれてありがとう(T_T)。