えるでこな、お宅拝見!

先日、とあるクライアントの女性とご近所さんであることが判明。
しかも聞けば彼女のお部屋、えるでこに何度か載ったことがあるという。
えるでこだよ?えるでこ。この世に存在するんだよっ、えるでこに載ってる部屋に住む人が!
しかも、お金をかけずに自分でインテリアをつくっているというからきょうみしんしん。
“いちどでいいから拝みたいッス!”と酒の席で自己申告したら、
“気軽にふらりといつでもおいで”とメールをくだすった。行くぜ!行くにきまってるぜ!
というわけで、お散歩がてら寄らせてもらいましたよ。


さてさてそのお宅は、古いマンションの1室を、まさに自分の手で改造したもの。
窓際に壁をたてて作ったサンルームには観葉植物が生い茂り、
自分で塗ったというテーブルはもともと扉だったって!?
床のPタイルも自分で貼ったものだし、気分を変えたくなったらタイルでも壁でもテーブルでも、
どんどん自分で塗っちゃうんだというそのお部屋は、まるでパリのアパルトマンのよう。
ふぁーっとため息をついていたら、
“まあまあ、まずは一杯”と冷蔵庫からキンキンに冷えたグラスを出してくださり、
缶ビールをそそいでくれた。
お金はかけずに手をかけて、モノは増やさず身軽でいること。
そんな生き方がこのステキルームをつくっているのね。
中断しているそうじ力魂が、めらめらと再び燃えてくるよ。
「だってね、東京でいちばん高いのは空間なのよ?
 モノを所有するときには、それと結婚するくらいの覚悟でつきあわなくちゃ。
 モノのために月々家賃を払ってるようなものなんだから」
ごもっともです…。
「捨てられない、所有することが好きっていう人はね、そんな自分を認めちゃえばいいの。
 どうせいったん片づけてもまたモノがふえるんだから。かたづけなきゃって重圧を
 感じ続けてるほうが不幸じゃない?」
そ、それも、ごもっともです(^^;。
そのあと仕事もあったし、ほんの30分のつもりだったのに、
あまりの居心地の良さに1時間もお邪魔してしまった。
おいとまするとき「仕事がなければ、だらだら飲めたのにねぇ」と彼女。
実はお料理もじょうずで、三々五々集まってきたおともだちと
だらだら飲みつつ、ぱぱっとつまみをつくって宴会…というのもしょっちゅうだとか。
うーーん。彼女のお人柄はもちろんのこと、こんな部屋だったらともだち集まってくるよなあ。
次こそはぜひ。ぜひぜひ、だらだら飲んで、つまみでイチコロにされたいッス。
あーーウチも、みなさんを招ける家にしたいなぁ(と春から言ってます)。


夢のお部屋にぽわわわんとしながら、広尾の作業場へ。
結局作業が長びいて晩飯どきに晩飯食い損ね、変な時間に焼き肉食って午前様帰宅。
えるでこ生活は、遠いッス。