カットモデル体験

カットモデルで髪を切ってきた。
こないだバズラのオールナイトに行くときに渋谷の改札で声かけられて、
今日、原宿くんだりまで行く約束をしちゃったのだ。
まーそんなキッカケでもないと滅多に髪切らないし
(ヘタすっと年に2回くらいしか美容院行かないし(^^;)、
原宿は馴染みのある土地でもあるし、彼が切りたい髪型が
今の髪型とそんなに違わないからいいかなーと思ってね。
それでも土曜の夜(閉店後)わざわざ電車に乗って出かけてくわけだから、
よく考えるとすげーボランティアだよなあ。
着いたらすぐシャンプーしてくれて、カット開始。
いきなりザクッと、こんな短いのって小学生時代以来かもー?って短さに。
毎週土曜日、こうやってカットの練習をしては先生に見てもらい、試験に備えるんだという。
ちなみに“試験、2〜3回落ちてるんすよ〜”と笑う彼。
そして、もちろんお客さんの髪はまだ切ったことがないと言う。
あはは。もーいいよ、どうにでもしてくれ。どーせ髪はすぐ伸びるさー(^^;


ざくざく切って、ブローして、また切って、切って、ブロー。
“うわーっ髪さらさらっすね(^^; カタチになんねー”焦る彼。
あはは、そうなんだよ、パーマもかかんない髪なんだよゴメンね。なぜオレがあやまる?
規定課題は軽いレイヤーの入ったショートボブで、
なぜか昔の聖子ちゃんカット風にブローしなくちゃいけないらしいのだ
(もちろん、それはあとで直してくれるんだけどね)。
ブローがいい加減おさまったと思ったら、いつまでも襟足をじくじく切り続けている。
オイオイ、キミの目指しているところはどこなのだ?そうこうするうち諦めたらしくて、
“もういいや、これで一度見てもらおっと”と先生に見てもらうことになった。
ちなみに隣の鏡の前では同じく練習生の男の子が、私とまったく同じ髪型を目標に、
別の女の子の髪を切っていたのだが、ちらっと見るとかなりニュアンスの違うカタチだなー(^^;
ふたりともが仕上がったところで先生(と言っても私より若そう)がやって来て、
2人の練習生に
“お互いの切った髪をチェックして、自分が切ったものとの違いを書け”
と言って紙とボールペンを渡した。
なるほどねー。そうやって教育するのか!美容師教育の現場、勉強になるっす。
“しつれーしまーす!”もうひとりの練習生くんがやってきて、
私の髪をあちこちいじり、かなり長い時間をかけてメモを作ってた。
それを見ながら先生が講評するんだけど、
どうやら彼のカットは試験向けには全然ダメだそうで
“こないだも同じこと注意しただろ?趣味で試験受けるんならいいけど、
これじゃいつまで経っても受からないぞ”って叱られてた。がーん。
私のせいじゃないのに、なんか凹むぜ。
2人ぶんの講評が終わって、担当の彼が戻ってきて
“すげー言われちゃいましたよー。ちょっとむかつきましたねー(^^;”
と言いながら髪を直してくれた。
いや、でも先生の言ってたことはもっともだと思うぞ?
試験に受かりたかったらむかついてる場合じゃないぞ?
と思ったけど、ただえへへと笑っておいた。彼も落ち込んでるのかもしれないしね。
そんなこんなしてたらトータル3時間。仕事終わったあと毎週こうやって晩御飯も食べずに
練習すんのかーと思ったら、どの世界の仕事もたいへんねーと思ったよ。
先生に叱られた割には、私にとっては全然OKな髪型になったので
“がんばってねー”と言ってバイバイしてきた。
むしろ美容師教育の現場が見れて面白かったかな。
それにこの短さ。確実にあと半年は美容院に行かなくてすむな(^^;。