これぞ緊急ER?

風邪っぽいのでゴルフレッスンもひとやすみ。
ひさしぶりにゴロゴロして土曜日を過ごした。
夕方からのジャズのコンサートに相方が誘ってくれたのだけれど
それもおっくうで家に残り、ひとりでボーーッ。
こたつに入って昼寝して、テキトーにゴハン食べてテレビ見て。
もーカラダが腐るんじゃないか?ってくらいダラダラして、ようやく21時。
お待ちかねのドラマ『ハゲタカ』が始まったよ。
あーこれだけが楽しみだったんだよ!
…と思って2分くらいたったところで、家の電話が鳴った。


「お父さんがっ、お父さんの様子が変なのよっ!!」


かーちゃんのうわずった声。
げっ。なんかとーちゃん意識不明になってるらしい。
えーードラマがーー。
なんてことはさすがに思わないもので(^^;
慌てて119番呼んで、自転車で実家までかっ飛ばした。
私が実家に着いたときにはとーちゃんの意識は戻っていたものの顔面は蒼白。
床に倒れたまま“大丈夫だよ”って言うんだけど、大丈夫も何も
倒れた理由がわかんないんだからこれほどあてにならないダイジョブもないっしょ。
と思うまもなく救急車がやってきて(救急車来るのはやっ)
とーちゃんを担架にのっけて、一緒にかかりつけのでかい病院までゴー。
運ばれる途中でどんどん顔色が戻り元気になるとーちゃん。
「いやーよくわかんないけど意識が遠のいてなー。なんか胸が苦しくて
 死ぬってこういうことなのかーー死ぬのもラクじゃないなーと
 思ったよーー」
って、まるで昔話みたいに救急車の中で言わないでよ(^^;


救急病棟であれこれみてもらって先生の診断を待つ間、
ものすごく痛がってる患者さんが運ばれてきた。
小耳にはさむに、白血病が完治したところで肺炎だか腸炎だかになったらしい。
先生も家族もこのまま入院させたがっているのだが、
痛み止めで痛みが収まったとたん「帰る!」と言い張る患者さん。
とにかく職場に復帰しなくては。入院してる場合じゃないんだ!
…って、あなたさっきあんなに苦しがってたくせに(^^;。
カーテン隔てた先から聞こえる家族の説得に、ココロのなかで思わず声援を送る私とかーちゃん。
そうよ。仕事なんて仕事なんて、カラダのほうが大事じゃないの!!
に・ゅ・う・い・ん・し・ろ


ヨソの患者さんの心配ができるほど、その頃ウチのとーちゃんは復活。
CTも心電図も血圧も血液検査も、特に悪いところは見あたらないものの
理由がわからないだけに経過観察のため入院したほうがいいと言う先生に
ウチのとーちゃんも、ひたすら「帰してください!!」と来た。
出ーたーー。ここにもいたーよ頑固な患者さん(^^;
「意識喪失して救急車で運ばれた患者さんが、理由がわからないまま
 歩いて帰るというのも考えにくいんだけどなあ」と先生。
「いや、歩けないんで。歩いてはかえりませんよー(^^;」
とーちゃん!先生に屁理屈こねてる場合じゃありませんヨっ!
結局、午前0時近くになって、とーちゃんをタクシーにのっけて帰ってきましたよ。
「いやーいろいろすまなかったねえ」と、とーちゃん。
いいんだよ。今日はいちにちゴロゴロしてたからね。いい運動になったよ(^^;


いやしかし、ほんの10分か15分の間でも“親が死ぬかも…”って本気で思ったわけで
それはもうくたびれるもんすねえ。
くたびれた勢いで深夜に『ハゲタカ』@録画を見ながらビール飲んじゃったよ。
冨士真奈美アパホテルの社長並みのキャラを発揮しててナイスだったよ。
とーちゃん、大事に至らなくてよかったけれど、理由がわからないだけに心配だなあ。
ウチの親ももう目が離せない年頃ってことか。しょぼん。