酔っぱらい

昔よくお世話になっていた会社が創立25周年めにして解散することになり、
そのお疲れさま会に参加した。
ふつうの会社員だったらもう定年を迎えているトシの社長を囲み、
彼らと古くからつきあいのある諸先輩や、クライアントが大集合。
もう隠居しちゃった元上司なんかも姿を見せて、同窓会のような会合となった。
さまざまな人のねぎらいの言葉や思い出話を肴に杯を重ねたせいか
最後の挨拶のときには社長はもうベロベロ。
“え〜、そもそも私がこの会社を始めたのは…”という事の起こりから遡り
ようやく解散のいきさつにたどり着いたかな?と思ったら、
“で、そもそも私がこの会社を始めたのはですね…”
あれ?話が元に戻っちゃったよ(^^;。
延々同じ話を繰り返してようやく
“あ。ぼく酔っぱらっちゃったみたいです(^^;”
いつ終わるとも知れぬ挨拶に、みんなハラハラどきどきですよ。
我が子のような会社を解散するには、万感の思いがあるのだろう。
まるで酔っぱらいコントのような挨拶に、ちょっとしみじみ。
Sさん、おつかれさまでした。