ですのーと爺さん

会社に突然、知らないお爺さんが訪ねてきた。
ウチの会社のOBで、知り合いの音楽関係者から私のことを聞いてきたのだという。
実は昨日も来たけど、私が留守だったので会えなかったとか。
“5分だけ会えない?”というので、まあOBだし、知り合いの紹介だし…ってことでむげにもできず、
打ち合わせを抜けて受付までおりてった。
“で、ご用件は?”と切り出すまもなく“ちょっとお茶行こう”と言う。“いや、私時間ないんで”“じゃ、5分だけね”と言いつつ、お年寄りにありがちな、要領を得ない世間話が展開し、何が目的なのかまったくわからない。
しかもカバンをごそごそ探ってたかと思うと中から妙な小箱を取り出した。
“きみ、デスノートって知ってる?”
“はあ”
“きみ、殺したい人いる?”
“……?”
その小箱はデスノートのおもちゃのネックレスだった。
“あげるよ。中から出してはめてごらん”
“…はぁ…(^^;”
彼にしてみれば会社の後輩ってことで、親近感いっぱいなのかもしれないが、このフリはかなり引くぞ(^^;。
でも言われるがままに箱をあけネックレスをしてみるオレ。なんてマジメなんだ!
なんで彼がデスノートのネックレスを持ってきたのかはわからないけれど、
探るに彼は1月のザ・バ●スデ●の武道館ライブに一緒に行こうと誘いに来たのだった。
残念ながらその日は出張で不在なんす。ってとこで打ち合わせ相手から
“まだ戻ってこれないんすか?”という救いの電話が入って、何とかその場をおいとますることができた。


いやしかし。会ったこともない70歳のおじいさんが、ですのーとのネックレスを持って
ザ・バ●スデ●の武道館ライブに誘いに来るって…。かなりシュール。