『放浪記』@日比谷シアター・クリエ

『放浪記』と言えばそう、森光子のアレです。会社の演劇鑑賞会の優待チケットが当たったので、かーちゃん誘って見てきました。やっぱ一度は見ておきたいじゃないすか(^^;。
15時からの公演だったので、日比谷でお昼ゴハンを食べてから行こうということに。あちこちぶらぶらしたけれど、日曜日でしまっているお店も多かったので、無難に帝国ホテルの地下『ラ・ブラッスリー』へ。ランチコースを食した。日曜の『ラ・ブラッスリー』はけっこうな混みよう。しかも巣鴨並みの年齢層の高さ。ま、シアター・クリエも似たようなものでしたが…(^^;。
さて、芝居。とにかく、休憩が多かった。全5幕のうち1幕2幕(約1時間)が終わって25分休憩。3幕終わって10分休憩。4幕終わって5分休憩…という感じで、全体で芝居が3時間、休憩が40分という按配。作家・林芙美子が極貧と男運の無さを生き抜いて、流行作家になるまでの女一代記なのだけど、ライバルの女優作家(こっちはモテ女)役が、黒柳徹子だった。最近カツゼツの怪しい黒柳徹子がきゃっきゃっ言いながら、男とラブシーンを演じる姿(なんせモテ女ですから)は、ちょっとシュールで思わずプッと吹きそうになってしまったのだが、周りの人はみんなマジメに見ていたよ。
なんせ88歳の光子と74歳の徹子だ。危なっかしいところは多々あれど、芝居自体は決して緩むことなく面白かった。森光子は希代のコメディエンヌなんだなあ。でも、来年はできるのかなあ、ギリギリだなあ。と、みんなを心配させつつ毎年記録を更新していくのかもしれないね。
芝居が終わってカーテンコールのとき、森光子以外の役者さんは誰ひとり出て来ずビックリ。あくまでも光子の芝居なのね。さすがです。