『Places in the heart』（'84）

せっかく借りたから、改めて見てみた。
舞台は人種差別が激しかった1935年のテキサス。差別と闘うことすらできなかった黒人と、夫を失った女性の自立とを描きながら、愛について問いかけてくる。多分に宗教的なニオイのする映画なんだけれども、いや〜見返せば見返すほど、よく出来た映画だー。無駄なセリフ、無駄なシーンがひとつもない。すべてがそのキャラ、時代、ストーリーを描くのに欠かせない。ってことにあとから気づく。ジョンマルコビッチ、サリーフィールド、エドハリス、ダニーグローバー…役者もクセ者ぞろいだし。絵もめっちゃいい（竜巻シーンはすごい迫力。こういうのってCGがなかった時代のほうが妙に迫力あるよね。）。調べたらこの映画、アカデミー賞で、主演女優賞だけでなく、脚本賞も取っていたようだ。このまま忘れられてしまうにはホントもったいない。けど、こういう映画って、いまどきはやんないのかな…。ラストシーンでまたもやだだ泣き。あ〜〜。