なつかし部会

新入社員のころお世話になった上司が定年を迎え、会社を設立するというので、そのお祝いの会に出かけた。集まったのは当時のメンバー。いまは独立してしまった人、営業をやってる人など立場はさまざまだけれど、ひとりひとり近況報告をしあい、くだらないゲーム(スケッチブックに、何も見ずにツタンカーメンの絵を描いて、いちばんうまく書けた人が優勝…とか!)をやって、心置きなくゲラゲラ笑った。20数人集まって、その中ではなんと私が最年少。こんな状況ちかごろじゃ珍しいよ。
一次会は寿司屋の座敷を借り切って。二次会は昔よく通ったパブへ行く。そこでひとつの大きなテーブルに20人で座って、昔たいへん世話になりながらすでに50代で亡くなってしまった上司、H田さん、H野さんら、三人のセンパイに捧げるべく、三つのグラスにもウィスキーを注いで、それらを囲んでみんなで乾杯した。
H田さんが亡くなって13年。いまだにこうしてみんなに語られ、ウィスキーを捧げられているのは、人徳としか言いようがないね。私たちのなかではH田さんはまだ生きているんだよ。