『プラダを着た悪魔』

単行本が出たばっかの頃は、どーせそーいう話だろうと想像がついちゃったので
スルーしてたんだけど、
“要領の悪いアシスタントが文句ばっか言ってる話でさー
 読んでるウチに、あんたもっと仕事しなさいよ!って
 いつのまにか悪魔側の目線で読んでんだよー。
 cocoachocちゃんも読んでごらん。主人公側か悪魔側か
 どっちに肩入れするかでおツボネ度がわかるから!”
と、同僚のE美ちゃんにすすめられたので、ついに読んでみましたよ。
上巻のまんなかへんまでは、けっこうがんばってんじゃんアンドレア、
へへっ、あたしはまだまだ悪魔じゃないね…って思ってたんだけど、
まんなか過ぎたらだんだんムカムカしてきたよ(^^;
アシスタントを私用で使いすぎる悪魔も悪魔だが、
このアシスタントも経費使い込みすぎだろ?
怒鳴られたくなかったら早く仕事しろっ。
おいしいとこはちゃっかりいただいてるくせして
文句ばっか言うなっ、おめえ何様だ〜?
と、やっぱ私もすっかり悪魔側の人間だったわ(苦笑)。
上司だからって人をいきなり怒鳴る権利はない。
それは確かにそうだ。が、会社にはもっと理不尽なことはいっぱいあるっすよ。
そして、あの小説の悪魔ほど優秀でもカリスマでもないくせに、
ただ人を怒鳴り散らすオヤジってのも、この世にはいるんだよ…(^^;。
甘いよ、アンドレア。
そう思ってしまう私は、すっかりジャパニーズビジネスマンなんだわね。
主人公の奮闘っぷり、きっと映画はもっとチャーミングに描いてるんだろうなあ。
小説ではとてもチャーミングとは思えなかったけど。
次は映画で、じぶんの悪魔度を確かめてみるよ。
プラダを着た悪魔〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)プラダを着た悪魔〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)