実験的精神

daimas.netでダイマスさんが、コンドル44のアルバム発売に先駆けて、ブログキャンペーンをやっている。これ、ブログを持っている人なら誰でも申し込めて、申し込んだ人にはフルアルバムのCD-Rを送ってくれるというもの。CD-Rを貰った人は、自由な感想を自分のブログにアップするだけでOK。女子大生ブログなんかでお菓子や化粧品のモニターをやっているのを見て思いついたらしい。
当然、お菓子とCDは違って、CDにはリピートがない。CD-R配っちゃったら誰も買わなくなっちゃうんじゃ?などの反対意見もありつつ、それでも何かどうしてもやってみたくてダイマス社長の大英断でキャンペーンに踏み切ったとのこと。コンドル44をみんなに知ってほしい、なんか、なんとかしたいという社長の意気込みはもんのすごく伝わってくるんだけど、CD-Rを焼いたり送ったりするコストもかかるし、その先でさらにCDが焼かれちゃう危険もあるし、コレ、著作権者でもあるアーチスト本人はどう思ってんだろうなあ?ってのが気になる。アルバムといえば、年に何枚も作れるもんじゃなし、一生懸命作ったものが売る前からタダでバンバン焼かれちゃうんだもんね。
期限も枚数も区切ってないうえ、実際のアルバム発売まで1週間足らずってところも含めて、計算も計画もあるような無いような。どうなるかわからないからやってみたいって気持ちもわからなくはないけど。何が起こるんだろう?というか、何かが起こるんだろうか?
ネットで噂になって、みんなに知られて、参加した人のコンドル44への関与度は高まる…ってとこまでは想像がつく。参加した人の住所とか個人情報も手に入るから、マーケティングには役立つかも?でも、それをどこで刈り取るんだろうか。次のアルバム?ライブの動員?それともまったく新しい何かのカタチで?それをみんなで考えたりして?
たぶんわからないからやってみるんだろうなあ。ビジネス上のこういう実験って、たぶん上場企業じゃできない。ってことは独立系だからこそできることでもあるわけで。ダイマスさんらしいなあ。尊敬するっす。常識的に考えてプロコンを計算してたら、ずば抜けた新しいことなんてできないもんね。
で、やっぱアーチスト本人はどう思ってんだろか。マジでどうなるのか興味しんしんっす。