原マスミ大全集@目黒美術館

目黒美術館で原マスミの美術展が開かれており、
GW期間中は毎日ライブもやってる…ってことをふと昨日思い出した。
で、目黒美術館に電話してみたら今日は当日券も出るというので、ぷらりと行ってみた。
実は、学生時代はよく原さんのライブに通っていたのだけれど、
最後に彼のナマ声を聴いたのはいつだったか。
吉本ばななが作家デビューする前のような気がするよ。
まずは午前中、バスに乗って目黒駅近くの美術館へ。
当日券をゲットしたあと、恵比寿三越まで足を伸ばして母の日のプレゼントを購入。
デパ地下弁当を買ってお庭で食べたあと、美術館に戻った。
看板をよく見たらこの展覧会、4月21日〜6月24日まで。2カ月も開催してるんすね。すごい。
ライブの前に展示を見ようと中に入ってみてまたビックリ。すごい作品の数(300点!)だよ。
吉本ばななの本は最初の2冊くらいしか読んでないけど、こんなにたくさん原さんが絵を描いてたのかー。
しかも、彼女の本のために描いた作品以外にも、たくさん描いてたんだねえ。
色鉛筆で描いてる作品が多いのもちょっとビックリ。
4コママンガや、2コママンガも、大きな作品も小さな作品も、
分け隔てなく原マスミ味。彼の歌と同じ味がして心地よかった。


さてライブは14時から。会場は地下のギャラリーで、150人以上は入ってたんじゃなかろか。
今日のゲストは“うっちゃんた!ミ〜オ”(梅津和時、張紅陽、多田葉子、美尾洋乃のユニット)
美尾さんのバイオリン聴くのも何年ぶりでしょ。帰りに思わずMio-fouのCD買っちゃいましたよ(^^;。
最初にうっちゃんた!ミ〜オが1時間ほどのライブ。
クラリネット、サックス、バイオリン、アコーディオンの心地よい四重奏に
(いい意味で)眠りそうになったッス。多田さんの吹きっぷり、かっこよかったッス。
そして、うっちゃんた!が退場するのとバトンタッチで原さん登場。
うわーー全然変わってないー。というよりむしろ、若返ってるかもー?(^^;。
まずは激しいギターの弾き語りで二曲。
“よく考えたら(このGW)毎日歌ってるんですよ。
 いつもの年の1年ぶんはもう歌ってるかも”と原さん。
あはは。がんばれ。さらに
“最新のアルバムがですね、と言ってもいつ出したかな?と思ったら
 よく考えたら80年代でした(笑)。つい昨日のことのように思うんですけど。
 絵を人前に発表したのも昨日のように思うんですけど。もう20年経つんですね。
 どうも時間の数え方がうまくできなくて(^^;”
ソロで2曲歌ったあとは、先ほどの4人にもうひとりバイオリンを加えて演奏。
アコーディオンやバイオリンの音色と原さんの歌声がピッタリで、これまたキモチイイ。
『STRAY SHEEP』の曲や、映画『河童』のサントラ曲などを演ってくれた。
アンコール1曲も含めて一時間ちょっと。
いやあ、原さんの声もさることながら、原さんの存在そのものに癒されましたよ。
たとえば100万人に愛されることはなくても、100人に愛され続けることの素晴らしさ。
芸術にもCMにも、分け隔てのない生き方。30歳でカッコ良かった人が、
50歳過ぎてますますカッコいいっていうのは嬉しいもんですね。


ちなみに明日のライブのゲストは遠藤賢司佐野史郎
こりゃまた今日とは違うテイストのライブになりそうね。
ぴあでは売り切れてた前売りが、本日、美術館では買えましたですよ。ふふっ。
目黒美術館、グッジョブ。