越後妻有トリエンナーレ『大地の芸術祭』

何かと関わっている人が身近にいたり。行ってみた人から「良かったよ」という噂を聞いたりして、突然思い立ち、楽天トラベルで宿を予約。相方とふたり、越後妻有に行ってきました。1泊2日じゃ、ほんの一部しか見られないのは覚悟のうえ。アート通の後輩から情報を仕入れ、それなりに準備万端っす。
8時半に区役所で不在者投票を済ませてから(←選挙に行くのと法律を守るのが趣味)高速に乗り、ぶぶっと関越へ。途中事故渋滞に遭いつつも、午後1時過ぎには十日町着。
キナーレ(交流会館)でパスポートをゲットして、オトナのオリエンテーリング開始。
760キロ平方メートルのエリアに370の作品が点在してるわけで。一つの作品を見るために20分車で走ったり。それなりにちゃんと表示もしてくれているのだけれど、やっぱり道に迷うね。
いちばん最初に見たのは『雪ノウチ』↓。中越地震でつぶれてしまった家の跡に広がる紙でできた雪の華

↓廃校の体育館を使った作品『enishi』。待ち針でできてるのがすごい。地元のおばあちゃんたちと一緒に作ったとか。出入り口でおばあちゃんが「今朝採ってきた」というピーマン、みょうがを袋一杯で100円で売ってたので、思わず購入。

さらに車で移動。アントニオ・ゴ―ムリ―『もうひとつの特異点』。廃屋に張り巡らされたワイヤーの中に浮かび上がる人体。寝っころがって見るとわかるんです。ってことでみんな寝っころがってます。私も寝っころがってみたよ。


嵐の中を体験できる『ストームルーム』も廃屋を使ったプロジェクト。もともと歯医者さんだったようで。歯型とか置いてあるのが、戦慄の閉鎖病棟っぽいです。

この4つを見てまわるだけで3時間。間の田んぼが、目にしみるくらいの緑できれい。
さらに20分車を走らせ、松之江エリアに移動。
カラダの各部に、そこに効く薬草を植えて作ったハ―ブマンのカフェへ。すでに16時半をまわっていたため、ほとんどのハ―ブティーが売り切れていたのが残念。
大の字に見えるけど、実は下段のテーブルと同じ人体型。


その後、ハ―ブマンの隣の廃校を使ったクリスチャン・ボルタンスキ―とジャン・カルマンのプロジェクト『最後の教室』へ。体育館が暗すぎて思わず藁の上にこける。痛かった(^^;。
薄暗くなってきたなか、塩田千春の『家の記憶』へ。廃屋に毛糸を張り巡らせ、そこに生活用具などを編み込んで閉じ込めている。使った毛糸の長さが44キロメートルぶんとか。作家のエネルギーって、ちょっとこわい。

上エビ池美術館は、名画を地元の方々が演じることで、地元を紹介するという…草上の昼食?おじさん、いい味出してる。さすがに脱がなかったところがえらい。

日が暮れてきたところで、三省ハウスへ。ここも廃校を使った宿泊施設。廃校だらけだね。
そこで逢坂卓郎がこどもたちと作った光のアートのライトアップを鑑賞。
その後、松之江のおそば屋さんで天ぷらそばを食べ、津南の温泉リゾート宿へ。
いったん日が暮れてしまうと、あたりは怖いくらい真っ暗。トワイライトゾーンのテーマ曲が幻聴で聞こえてきそうななか、ぐるぐる山をのぼっていくので、このままどこにも到着しなかったらどうしよう…と一瞬不安に駆られる。突如巨大リゾートホテルが現れたときには、ほっとしつつも、なんか不思議な空間に迷い込んだ気がしたよ。温泉に入って、部屋でお酒飲んで、就寝。
明日につづく。