『ダンス!ダンス!ダンス!』

村上春樹といえば『風の歌を聴け』と『ノルウェイの森』しか読んだことがなくて、それもあんまり中味は記憶にないんだよねー(あ、『アンダーグラウンド』は別。おもしろかった)…って話を去年通ったガッコウのともだち(ハルキスト・21歳男子)にしたら“えええっ!!そんなぁ〜『ダンス!ダンス!ダンス!』を読んでくださいよ!ゼッタイゼッタイ面白いからっ”って熱心にすすめられたので読んでみた。僕は、僕は、僕は、僕は…。最初のほうは1ページに何回“僕は”って書いてあるか数えてやろうかと思ったんだけども、お話の謎を追っかけてるうちにそれも忘れてストーリーに引き込まれていった。途中、コレって先に『羊をめぐる冒険』を読まなくちゃいけなかったんじゃないの?とか思ったけれど、とりあえず前に読んだ2冊よりはダンゼン面白かったです。それはたぶん、こーゆう(主人公みたいな、平凡を装いながらも適当にモテて、息してるだけで都合のイイことにばっか遭遇する)男もまぁ許せるくらいに自分がトシを取っただけのような気がするけども(^^;。だってさぁ〜〜、すっげぇ美少女を偶然送るハメになったり、その親が“娘とハワイでしばらくのんびりしておいで”ってポンっとお金を出してくれたり、映画俳優のともだちが特別扱いしてくれて、高級娼婦をオゴってくれたり、彼のスバルとマセラッティを交換しよう…と申し出てくれたりさ、よく週刊誌の後ろのほうに夢がかなう魔法のペンダントとかあるじゃん?そういうのの御利益か?って思うほどあれこれ起こって、なんかもう途中から“次はいったいどんなことが?”って想像しただけでおかしくってさぁ(^^;別にそれで彼が幸せになれるわけでも何でもないかもしれないけれど、少女漫画の主人公に置き換えて考えてみたらもう…あたし、そこまで夢見れないわ…(^^;。つまり私にはロマンチックのカケラもないことを再認識。すんません。