オテル・ドゥ・ミクニ初体験

まいにち泣きながら部活仕事をやっていたら、グルメ上司のwさんが“うまいもん食いに連れてってやる”と、ミクニに連れてってくれた。正確に言うと、上司のご接待(接待されるのは上司のほうね)にお供させてくれたのだ。らっきー。接待してくださるのはTのちんの元上司なので、Tのちんもお供。というわけで、4人で行ってまいりました。あこがれのミクニへ!


昼の打ち合わせ中から、着馴れないスーツがうっとうしくってたまんないTのちん。緊張のために腹がいたくなってきたとか言うし。早く酒を注入しないとね。私も珍しくスカート&パンプス出社ですよ。プレゼンのときよかフォーマルっていったい…(苦笑)。
予約時間の30分前に行って、ウェイティングバーで軽く飲むことに。四谷の住宅街、こんなところにお店が?という場所に、RELAIS&CHATEAUの看板がかかってる。日本でこの看板を見るとは…(外国でも滅多に見ないけどさ)。さすがミクニです。
まずはシャンパンで乾杯。バカラシャンパングラスですよ。ふと見るとソファの後ろには、ワールドカップ記念限定のルイヴィトンのサッカーボールがさりげなく飾ってあった。こういうところにあるのかコレは。古株のバーテンダーのおじさまが、絶妙のタイミングでグラスにお酒を注ぎ足してくださるおかげで、30分で気づけば3杯。こういうの、軽く飲むって言わないかも。
さて、時刻になって、席へ移動。ウェイティングバーからレストランへは、明るいキッチンの間を通り抜けて行く。おおぜいのシェフがきれいなお皿に盛りつけをしてるところなんかが見れて、ちょっとうれしい。
今夜はオテル・ドゥ・ミクニ20周年特別記念メニュー“新古典フランス料理”だそうで、テーブルに配られてたメニューに記されていた文章と、写真でレポします。
一品めは

黒トリュフのパイ包み焼き、スープ仕立て、ポール・ボキューズ氏1975年にエリゼ宮の為に創作した一品。

パイを破ると中は、キノコのスープ。んーーとれびあん。白ワインをあける。

二品めは

エスコフィエスタイル・舌平目のポーピエット、帆立貝のグリエとキャビア、阿寒湖産・エクルビス和え、アメリケーヌソースとリースリング風味ソース。

書き写してて、まっったく意味がわからない。けど、うまかったっす。ソースが絶品でパンが進んでしまうんだけど、ここでパンを食い過ぎると後悔することになるので自重。ってかすでに、かなりおなかいっぱい。さっきのパイが腹でふくれてきたんだわ。白ワインが1本あいてしまったので、赤をあける。

そしてメインは

究極中の究極、白老の阿部さんがアイヌから教わって完全オーガニックのように育てた黒毛和牛三歳雌の処女牛ロティ、季節の温野菜添え、九州沖縄サミット蔵相会議で創ったグリーンマスタード和え。

なげーよ。このメニューの文章中の“完全オーガニックのように…”の“ように”ってところが気になるんですが(^^;。Tのちんは“処女牛”ってとこが気に入ったようで「わーい、処女牛!処女牛!」ってうかれていたら、ウチの上司に「だいたい子牛ってもんは処女だ」とたしなめられていた。たしかに…。お肉は丸ごと運ばれてきて、目の前で切り分けてくれる。写メを撮るのにも積極的に協力してくださるウェイターさん。なかなかアットホームな接客です。赤ワイン2本めがあく。1986年のボルドー、SAINT-JULIEN。たっけーんだろうなー(汗)。
かなりお腹がが苦しくなってきたので、お肉は半分以上、上司に食べてもらった。デザートまで完食するための苦肉の策。今(これを書いてる翌日・すでに腹がへっている)思えば、なんで人にあげちゃったんだろう?!ってくらいやわらかくておいしいお肉だったよ。くぅー。

お肉と一緒に出てきた、お塩がとてもおいしかった。完全な天日干しのお塩だそうで、ミネラルの濃さによって色が違うらしい。いちばん色の濃いヤツは、海藻を砕いたものとミックスしたお塩とのこと。

その後、“完熟フロマージュ各種”っていうか、チーズワゴンが出てきて、上司連はそれも堪能していたのだけれど、チーズが苦手な私はパス。だからって写真もパスすることはなかったなぁ。撮り忘れた。不覚。
チーズの後は、

ピーチのヴァニラアイスクリーム詰め、帝国ホテルで習ったカルディナール風

見た目もきれいだけど、中がもう…(ごくん)。

これがデザートかと思いきや、そのあとになんとフルーツワゴンとデザートワゴンがやってきて、好きに選べと。いやもう腹いっぱいなんですけど、ここで食わなくちゃもう一生食えないと思うと、ついついオーダーしちゃうっすよ。抹茶のオペラと、サンマルクにフルーツを少々。えっ、あのピーチアイスを食ったあとにこれ食ったの!?って罵りたければ罵っておくれよ。食ったんだよ。あー食っちゃったんだよ。

デザートはバーのほうでも食べられるというので、デザートを選んだあと、バーに移動した。レストランは禁煙なんだけれど、ウェイティングバーはタバコが吸えるからだ(私は吸わないけどね)。そこで上司はまた食後酒にカルバドスを飲んでいたけれど、私はコーヒーでフィニッシュ。コーヒーには“フレーズショコラ”って、コニャック風味のチョコに漬けたイチゴが添えられてきた。

いやもうホントに、ホントにホントにおいしかったんですけど、ホントにホントに苦しいっす!と訴えたら、上司が胃薬をくれた。胃薬常備とは…さすがグルメ上司。勉強になります…(^^;


もう苦しくて一滴も飲めない!って状況だったのに、上司はまだまだ元気。改めてスゴイよ、この健啖っぷりは。“さぁ2軒めは銀座へ行こう!!”って、あーたもう一軒行くんすか〜〜〜。抵抗するまもなくタクシーに乗せられ、上司行きつけの銀座のクラブへ。
つくづく思った。タフじゃないと、偉くなれないんだね…。


さて、銀座へ向かった私の運命はいかに?id:ikuyokuruyo師匠からいただいた酒バトンの答えは今宵書きまするよ!