明日の記憶

荻原さんの本、初めて読みました。ていねいな筆致。お人柄ですかね。
主人公の佐伯氏は、広告代理店の営業部長(50歳)。
最近物忘れがヒドイなと思ったら実は若年性アルツハイマーで…というお話。
佐伯氏がアルツかよ…と、そこでちょっとしみじみ(^^;。
最初のうちは“おいおい早く病院行けよ!”とイライラしながら読んでいたものの
だんだん身につまされてきてさ〜。団塊世代が大量定年を迎えるこの時代、
このテーマ、けっこう狙って選んだのかしらね。
たぶん定年を前に人生について考えてるオヤジたちは、
これを読んで身につまされつつも、ある意味ちょっと元気をもらうんじゃないか
(とりあえず健康に生きてるだけで毎日に感謝って意味でね)なんて思わせつつも
最後2ページで涙がポロリ。哀しくて寂しいんだけれど、でも読後感は決して暗くはなく…。
この読後感を映画は描けるのか、興味あるわ。

明日の記憶

明日の記憶