『チャイルド44』

後輩が「久々にめっちゃ面白いっすよ」と言って貸してくれた本。
読み始めたら、確かに止まらない。ミステリーとしても面白いけれど
スターリン体制下のソ連に暮らす人々の、誰も、家族すらも信じられない
抑圧された生活が実に緻密に描かれていてどんよりと重く、それでいて
ぐいぐい読ませる。読み終わって相方に貸したら、いつも“早く寝ろ”と
うるさい相方が寝やしないで読んでますよ。
リドリー・スコットが映画化するそうなので、それも楽しみ。
主人公のイメージは、個人的にはなんとなくダニエル・クレイグなんだけど。
ボンド演ってるうちはロシア国家保安省捜査官の役とかやっちゃいけないのかなー。

チャイルド44 上巻 (新潮文庫)

チャイルド44 上巻 (新潮文庫)

チャイルド44 下巻 (新潮文庫)

チャイルド44 下巻 (新潮文庫)

ちなみに作者は29歳のイギリス人で、ドラマの脚本家出身。
カンボジアだかどこだか初のメロドラマを書いたことがあるらしい。
それもすごい話だけど、これが処女小説というのがすごいね。


これを読み終わって数日後に、電車の中で↓を読んでる人を発見。
きっとこの人も『チャイルド44』を読んだのね・・・
そうだ、私も読もう!と思って、即本屋へゴー。
こちらも一気読み。
子供たちは森に消えた (ハヤカワ文庫NF)

子供たちは森に消えた (ハヤカワ文庫NF)

チャイルド44』の下敷きになった実際の連続殺人事件を克明に追ったノンフィクション。
チャイルド44』に出てくるソ連人の名前は
役柄と関係なく、ほとんどこの本に出てきます。
外人の名前を考えるときって、そんなもんなんでしょうね。